Xperia XZインプレ その②
前回の続きです。
発熱性
Z4といえば、SoCが原因と思われる、発熱問題がありました。使っていた個体も、ご他聞にもれず、爆熱。複数アプリを立ち上げて操作すると、途端にアッチッチです。(T_T)
九州旅行の時もそうでした。旅行の時というのは、必然的にいつもよりもスマホを使うシーンが多くなります。
マップみたり、周辺のグルメスポット探したり、時刻表みたり、経路探索したり、写真撮ったり…
いつもより、使うシーンが多い分(というより、ために?)発熱、フリーズ、半端なかったです。また発熱とか、処理の遅れのため、カメラは殆ど使い物にならず。Z4はただでさえシャッターボタン長押しによるカメラ起動が遅いのに、さらに起動が遅くなり、「本体の温度が上昇しています。カメラを終了します」という…キィィィー!!ヽ(゚Д゚)ノ
何とか二年持ちこたえようと、Android6.0にもなったしと…頑張っていましたが、この旅行で諦めました。妻もZ4だったのですが、同じ症状に悩まされ、帰宅してすぐに購入手続きするという(笑)
この発熱問題についてですが、排熱構造が改善されたようです。以前の機種、例えばZ4などはヒートパイプというシステムを採用していました。後継機のZ5もヒートパイプの本数を増やしただけでした。
一方XZでは、熱伝導樹脂をSoC部に接触させ、内部の大型金属プレートに熱を逃がすという構造に変わっているようです。これにより、端末全体から排熱するという形になっているということです。
つまり、従来1本、あるいは2本のパイプに逃していた熱を、一枚の大きな金属プレートに逃がす方式に変更したということですが、実際使用してみると、Z4の局所的に(主に端末裏上部)熱くなるのに対し、ZXでは、「なんかほんのり暖かい」という程度で、はっきり言って一度も前のような熱さを感じたことはありません。(本当です!)
というわけで、こと発熱問題に関しては、完全に解決されたといっていいでしょう。これに関連したカメラの不具合、処理速度の低下からも解放されたと言えます。
ディスプレイ・画質
Z4も綺麗だということでしたが、例えばiPhone6plusなどと比べると見劣りしました。友人が持っていたのですが、やはり比べると綺麗な画像で、正直Z4は敵わないとと思っていました。
Z5premiumなどは4K画質ということでしたが、残念ながら見たことはありません。
が、ZXはHD画質ながら、鮮やかな画像を楽しむことができます。
カメラ
起動がぐんと早くなりました(Z4比)前は、処理速度や、発熱の状態でシャッターボタン長押しでも起動しなかったり、起動したときにはもうシャッターチャンスを逃していたりとさんざんでしたが、ZXでは起動は早く、撮り逃がすことはありません。さすがに瞬間起動というわけではないですが、2秒程度で起動しますし、前のようにタイムロスもなく安定して撮影できます。個人的には、そこまでカメラにうるさくないので、綺麗にとれれば満足です。起動早く、AF早く、仕上がりキレイ。いいです。
まとめ
というわけで、一言でいうなら、「変えて本当に良かった!」ということに尽きます。Z4からくるストレスから解放されただけでなく、遥かに勝る端末だと感じています。願わくばSONYさんには、これを普通のことにしてほしい。数世代待ってやっとではなく、いつでもこのくらいのレベルの端末を出さなければ、ほかのメーカーとの競争には勝てないと思います。
あとフラッグシップ詐欺はもうやめてほしい。Z4が出たとき、Zシリーズの究極だとか言っておきながら、アメリカでは同じものをZ3+という名前で出したり半年くらいでZ5を出されたときの悲しさったらなかった…
XPがでたときもさもフラッグシップのような扱いをしておきながら、本当のフラッグシップはXZだと、馬鹿にしてんの?と思われてもしかたないと思う。
それでもSONYが好きな人、デザインに引かれる人はSONYを買いたいと思って、辛抱して使っている。この現状をちゃんとわかってほしい。
これから(もうすでに)スマホの機能はどんどん陳腐化していくでしょう。見たこともないような技術が搭載されるという楽しみは減って行くはずです。となると、基本的な性能をきちんと満たして、尚且つ長く使いたいと思える端末があればいい、そう思います。XZだったら、2年は間違いなく付き合っていけると思える端末です。2年後に、そんな端末が普通に選択肢としてあってほしい。