ハム・ギャムジーとっつぁん
「『エルフだの、竜だの、ぬかすな!』わしは伜にいうんじゃ。『わしやおめえには、キャベツだのじゃがいものほうが似合っとらあ。旦那方のことにかかわりあうんじゃねえ。さもねえと、手に余るような難儀にひっかかるぞ。』とな。」
「旅の仲間」より
BORA!BORA!BORA!
組み付けは終わったのですが、写真がまだ整理できてないので、間を埋めるために、「なぜ、BORAを選んだのか?」ということについてだらだらと書きたいと思います。
まず、今のホイール状況は、
Easton EC70SL (38mm)
fulcrum racing7 (25mm)
という感じ。フルクラムは練習用のいわゆる鉄下駄ですが、Eastonも、約1800g程で、お世辞にも軽いとは言えません。
平地王国の千葉には向いてるかもね!
けだし物欲というのは恐ろしいもの。一度口実を見つけてしまったからには、とどめようがありません。
多分半年くらい悩んだかな…
毎日毎日wiggleやらPBKやらEvansやらを巡回し、気になったホイールをキーワード検索し、個人ブログもあらかたチェックする毎日。殆ど病気です。
こんな毎日を送っていく中で、候補にあがったのは、
BORA ONE50/35
BALLET ULTRA
shamal MILLE/ULTRA
2.FULCRUM
RACING ZERO CARBON
RACING quattro carbon
3.FFWD
F4R
まあこんな感じでしょうか。
カーボンで、赤黒のロゴという共通点がありますね。つまりは性能<見掛け、ということがすぐにわかります(笑)
ともあれ、それぞれ定評のあるホイールたちなので、日替わりで気が変わりました(*_*)
でも調べていくうちにだんだん条件というか、固まってくるものです。
基本的には消去法ですね。
まず、FFWDですが、オランダでのビルダーによるハンドメイドということでしたが、リムが中華カーボンだという話(噂?)と、リム精度にばらつきがあり、ひどい個体では波打っているという報告もあり、さらにロゴデザインがちょっと派手、時間とともに価格があがっていってしまった、というのもあり脱落。
残るは、カンパニョーロ&フルクラムの兄弟ブランド。
デザイン的にはどれも好き。どれも欲しい。全部ほしい(←病気)
冗談はさておき、これらのホイールを分類すると、
リム材質
フルカーボン( BORA,レーゼロカーボン、クワトロカーボン)
アルミ(シャマルウルトラ)
アルミ(皮膜処理)(シャマルミレ)
アルミ+カーボン(バレット)
スポーク
ステンレス(BORA,クワトロカーボン、バレット)
アルミ(シャマルミレ、ウルトラ)
リムハイト
25mm/30mm(シャマルミレ、ウルトラ)
30mm(レーゼロカーボン)
35mm(ボーラ35)
40mm(クワトロカーボン)
50mm(ボーラ50)
となります。
あ、ちなみにすべてクリンチャーです。
この中から、BALLET ULTRAを除去。理由はハイブリッドタイプのリムのため、重いのと、今あるEastonとかぶるということ。
それからアルミリムのシャマルミレ、ウルトラも除外。
シャマルミレは皮膜処理が剥げたらイヤだな、というもの、ウルトラは何か地味。あとアルミスポークは経年で破断とニップル固着のリスクがあるということ。
同じ理由でレーゼロカーボンも除外。
残るのはフルカーボン、ステンレススポークのボーラとクワトロカーボン。
これ、リムハイトが全て違います。35,40,50。
クワトロカーボンはいろいろなブログでかなり評判がよく、40mmは絶妙なリムハイトだ、とか、バランスがいい、とか、かなり気にはなったのです。
ただ、ちょっと地味かな…(ホントに見た目だけですね)あとは、やはりせっかくカーボンホイールを買うのならカンパニョーロ、そしてボーラという一つの頂点を経験したい、ということがありました(もちろん真の頂点はBORA ULTRAでしょうが、明らかにオーバースペック)
じゃあどうするか。あとは35か50かという選択肢を残すのみです。
考慮する点は、エアロ効果・横風の影響・重量。
千葉は風が強いのですね。とくに北総地域は。平地であればエアロ効果が高いに越したことはないですし、50mmの迫力も捨てがたかったのですが、ここは登坂性能・横風対策も考慮し35mmにしました。
やっと組み付けたので、まだ走ってはいないので走行インプレはできないのですが、装着インプレはできます。
最高です!
ボーラがうちにやってきた
campagnolo。それは、自転車パーツ界の巨人であり、生きたレジェンドである。
かどうかは知りませんが、およそロード系を嗜む人間であれば、知らない人はモグリといわれても仕方ない、パーツメーカーという枠を越えて競技用自転車の歴史そのものともいえる、そんな会社。
初代のトゥーリオ・カンパニョーロが雪の降るレースで峠越えの際、かじかんだ指でコグの交換ができず、その経験からクイックレリーズを考案し、その機構は今なお使われている、というのはあまりにも有名なお話。
とはいえ、近年はシマノがコンポのシェアを大幅に占め、さらにはスラムの台頭などで、かなり厳しいのではないかと推察します。(去年のツール・ド・フランスでは、アスタナ、モビスター、ロット・ソウダルのわずか3チームのみがカンパニョーロを使用していました)
そんなカンパニョーロを応援すべく!
去年年末にwiggleで少量入荷した!
こんな箱が年始に突然届き…
カンパニョーロのホイールバッグにつつまれた…
はいっ。
campagnolo Bora one 35mm clincher、我が家にやってきました。
残念ながら、レートがあまりよくなく、(ユーロ離脱の時とかであればもう少し安く買えたのでしょうけど)それなりのお値段でございました。
ホイールビルダーのサインなどはないので、イタリア組立ではないのでしょうが、カーボンの継ぎ目などはきれいにヤスリ掛けしてあり、とくに問題もなさそうです。ハブをばらして、グリスをどうこうするつもりもないしね。(ちなみに、ラチェット音は無音です。全く鳴りません(^-^)個人的には爆音には全く惹かれないので、むしろうれしい。)
タイヤはというと、Eastonにつけたばかりのpro4があったのですが、いかんせん23c。ワイドリムになったボーラは、25cからが推奨ですので、
こちら、ハッチンソンのFUSION5performanceも一緒に購入。
(余談ですが、HUTCHINSONって、いつからハッチンソンというようになったんでしょうね?20年くらい前はユッチンソンという表記だったような…誰か教えてください~)
主観の問題であありますが、やはりカンパニョーロは美しいなぁ~と思うことしきりでした。シマノのメカニカルなデザインも決して嫌いではないのですが、それでもデザインに関してはカンパニョーロにはかなわないと思います。使っているのがカンパニョーロだということもありますけど、ほぼ選択肢はなかったように思います。
次回は、組み付け編です。
ホビット族とは
「…彼らは、小さな種族である。ドワーフ小人よりも小さい。背の高さが実際にはそれほど変わらない場合でも、ドワーフほどずんぐりも、がっしりもしていない。ホビットの背丈は、われわれの尺度でいえば二フィートから四フィートだが、現在では三フィートに達する者がほとんどない…ホビット庄のホビットたちについていえば、陽気な衆であった。かれらは明るい色どりの服を着て、ことのほか黄色と緑を好んだ。しかし靴はめったにはかなかった。足の裏が革のようにかたく、髪の毛とほとんど変わらない濃い捲き毛に覆われていたからである。なお髪の毛は皆茶色だった…彼らの顔は、がいして、美しいというよりも人のよい顔立ちで、はばびろく、目が明るくて、頬が赤く、口は笑ったり食べたり飲んだりするためにあった。また事実しばしば、心ゆくまで、笑って、食べて、飲んだ。いつも軽い冗談がすきで、(食べ物が手には入って)一日六回の食事が取れれば満足だった。かれらは客好きでパーティーや贈り物を喜び、惜しげもなく人に与え、いそいそと人からもらった。」
極東 PLUS one midi パッキン交換 その2
省時間、省労力の極東産機 PLUS ONE midiですが、次第に明らかとなった欠陥がありました。
それは、
パッキンがことごとくへたり、漏れる
ということです。
これは、糊タンクと攪拌機を接続するユニットなんですが、パッキンが二つあります。これが薄い、ペラペラのゴムパッキンで、やがて接続部分からのりが漏れ出しました。
この二つは汎用品のゴムパッキン(水道用)に変えることで、解決しました。(でも薄すぎですよ、極東さん!)
一番大きな問題は、攪拌機本体でした。
攪拌機は大きな樽状の容器で、下部に操作部分と、モーター・ポンプが内蔵され、キャスターがついています。
樽状の容器に水と糊を入れ、直径50cmほどの、ネジ蓋で密閉します。この蓋の縁には少し柔らかめのスポンジゴムパッキンが廻されています。
これが、何度も開け閉めするうちに圧迫され、堅くへこみ、パッキンの用をなさなくなり、攪拌始めると必ず漏れるという症状が出てきたのです。最初は手で思いっきり締め付け何とか凌いでいましたが、次第にそれでも止まらなくなり、最終的には二つのゴムハンマーで、蓋のリブを叩き、締め付けるという方法に至りました。
でも、これじゃ何のために買ったのか分からない!ふた閉めるためだけにどんだけ労力費やしとんじゃ!
というわけで、最後の大物パッキン交換です。
この、蓋の縁にある、クリーム色のが古いパッキンです。
縁の部分に圧迫されて、固くなってしまっています。
まずは、古いパッキンを剥がしていきます。
次に、新しいスポンジゴムを切り出します。
サークルカッターを使います。
きれいに切れました。
接着剤ではりつけて、完成。
手で締めるだけで、全く漏らなくなりました。
極東産機さん、お願いですから、パッキンをもうちょっとしっかりしたものにしてください!
極東 plus one midi パッキン交換
クロス屋です。
クロスというのをどう貼るか、実はあまり知られていません。
よくホームセンターで売られている糊付き壁紙というのは、クロスに粘着材がついていて、既存クロスの上からでも貼れるのですが、プロは使いません。
ではどうするか。
リフォームなどされた方は見たことがあるかもしれませんが、糊付け機という機械があり、その機械を使ってクロスに糊を付けて、貼る。という流れです。
さて、この糊はどういうものなのか。基本的に澱粉糊です。最近は剥がれ防止のため、ボンドを混入させた物が多くなってます。(よくCMしているヤヨイのルーアマイルドが一例)
で、この糊は、いろいろなタイプがありまして、まず希釈済みのもの。希釈済みなので、すぐに使える反面、経済性はあまりよくないです。
次に乾燥粉末タイプがあります。軽くて運搬性に優れていますが、接着性能に関してはあまりいいという話は聞きません(使ったことはないので、あくまで仲間内での評判ですが…)
そして、最もポピュラーなのが原液タイプ。大抵は18kgのペースト状の糊です。種類も一番多く、12-15リットルの水で希釈するため、経済的です。(ただし重い)
このペースト糊を希釈するには、ミキサーをつかいます。(名前は同じでも、調理器具のミキサーではありません。大きい電動ドリルの先にプロペラのような羽根がついている工具です)
13㍑くらいの水を二回に分けて注ぎ、均一に攪拌しますが、糊付け作業中に糊がなくなって、これをやるのはちょっと手間です。
そこで、去年の2月から、極東産機のPLUS ONE midiという、自動で糊攪拌・供給してくれる機械を導入しました!(極東産機とは、糊付け機を始めとする様々な内装工事系の機械メーカーです。)
こんな機械です。
これを機械にホースでつなぎ、糊を攪拌したり、機械に糊を供給したりするのです。
実に便利。
利点1 水と糊を一度に入れて、攪拌モードで10分、均一に攪拌された糊ができる。人間は水と糊を入れるだけ。
利点2 糊付け機とホースで接続し、ポンプモードにすると、ポンプが機械に糊を送り込んでくれる。わざわざ糊タンクを引き出して糊を入れたり、50m引き切るためにギリギリまで糊タンクに糊を入れなくても大丈夫。好きな時に数秒で糊を供給できる。
利点3 攪拌モードは意外と静か。洗濯機みたいな感じ。(ただしポンプモードはちょっとうるさい)
という感じで楽しく使っていたのですが、次第にトラブルが…!
続きます。
Xperia XZインプレ その②
前回の続きです。
発熱性
Z4といえば、SoCが原因と思われる、発熱問題がありました。使っていた個体も、ご他聞にもれず、爆熱。複数アプリを立ち上げて操作すると、途端にアッチッチです。(T_T)
九州旅行の時もそうでした。旅行の時というのは、必然的にいつもよりもスマホを使うシーンが多くなります。
マップみたり、周辺のグルメスポット探したり、時刻表みたり、経路探索したり、写真撮ったり…
いつもより、使うシーンが多い分(というより、ために?)発熱、フリーズ、半端なかったです。また発熱とか、処理の遅れのため、カメラは殆ど使い物にならず。Z4はただでさえシャッターボタン長押しによるカメラ起動が遅いのに、さらに起動が遅くなり、「本体の温度が上昇しています。カメラを終了します」という…キィィィー!!ヽ(゚Д゚)ノ
何とか二年持ちこたえようと、Android6.0にもなったしと…頑張っていましたが、この旅行で諦めました。妻もZ4だったのですが、同じ症状に悩まされ、帰宅してすぐに購入手続きするという(笑)
この発熱問題についてですが、排熱構造が改善されたようです。以前の機種、例えばZ4などはヒートパイプというシステムを採用していました。後継機のZ5もヒートパイプの本数を増やしただけでした。
一方XZでは、熱伝導樹脂をSoC部に接触させ、内部の大型金属プレートに熱を逃がすという構造に変わっているようです。これにより、端末全体から排熱するという形になっているということです。
つまり、従来1本、あるいは2本のパイプに逃していた熱を、一枚の大きな金属プレートに逃がす方式に変更したということですが、実際使用してみると、Z4の局所的に(主に端末裏上部)熱くなるのに対し、ZXでは、「なんかほんのり暖かい」という程度で、はっきり言って一度も前のような熱さを感じたことはありません。(本当です!)
というわけで、こと発熱問題に関しては、完全に解決されたといっていいでしょう。これに関連したカメラの不具合、処理速度の低下からも解放されたと言えます。
ディスプレイ・画質
Z4も綺麗だということでしたが、例えばiPhone6plusなどと比べると見劣りしました。友人が持っていたのですが、やはり比べると綺麗な画像で、正直Z4は敵わないとと思っていました。
Z5premiumなどは4K画質ということでしたが、残念ながら見たことはありません。
が、ZXはHD画質ながら、鮮やかな画像を楽しむことができます。
カメラ
起動がぐんと早くなりました(Z4比)前は、処理速度や、発熱の状態でシャッターボタン長押しでも起動しなかったり、起動したときにはもうシャッターチャンスを逃していたりとさんざんでしたが、ZXでは起動は早く、撮り逃がすことはありません。さすがに瞬間起動というわけではないですが、2秒程度で起動しますし、前のようにタイムロスもなく安定して撮影できます。個人的には、そこまでカメラにうるさくないので、綺麗にとれれば満足です。起動早く、AF早く、仕上がりキレイ。いいです。
まとめ
というわけで、一言でいうなら、「変えて本当に良かった!」ということに尽きます。Z4からくるストレスから解放されただけでなく、遥かに勝る端末だと感じています。願わくばSONYさんには、これを普通のことにしてほしい。数世代待ってやっとではなく、いつでもこのくらいのレベルの端末を出さなければ、ほかのメーカーとの競争には勝てないと思います。
あとフラッグシップ詐欺はもうやめてほしい。Z4が出たとき、Zシリーズの究極だとか言っておきながら、アメリカでは同じものをZ3+という名前で出したり半年くらいでZ5を出されたときの悲しさったらなかった…
XPがでたときもさもフラッグシップのような扱いをしておきながら、本当のフラッグシップはXZだと、馬鹿にしてんの?と思われてもしかたないと思う。
それでもSONYが好きな人、デザインに引かれる人はSONYを買いたいと思って、辛抱して使っている。この現状をちゃんとわかってほしい。
これから(もうすでに)スマホの機能はどんどん陳腐化していくでしょう。見たこともないような技術が搭載されるという楽しみは減って行くはずです。となると、基本的な性能をきちんと満たして、尚且つ長く使いたいと思える端末があればいい、そう思います。XZだったら、2年は間違いなく付き合っていけると思える端末です。2年後に、そんな端末が普通に選択肢としてあってほしい。